2023.1.28
幼年期から思いを寄せて思春期も過ぎてまあだいぶ長いことある人のファンをやっているんだけど、自分が大人になるにつれて評論家交じりに冷めた目で見てしまう時があって悲しくなる。こんな評価は主観(ただの私の好き嫌い)でしかないのに自分に悲しくなる。
何年も前になるがその人のバンドのライブを見て、本人にあんまりよくなかったと素直に感想を伝えてしまった。
ご本人は嫌な顔一つせず、「うん、だってあなた弾き語りのほうが好きでしょ?」と流してくださった。
オツムが幼かった私はほんとだその通りだと心底驚いたし純粋になぜわかったんだろうと嬉しかった。
でもだんだん大人になるにつれ思うのは、あれは大人の優しさだったんだろうか。
あんなことを身勝手に口に出して堂々とご本人に伝えてしまい、更に優しさまでいただいてしまうなんて。
次に会ったらあんなことを言って後悔しているし批評や悪口を言いたかった訳じゃないと伝えたかったが、その後何度会っても優しく接してくださるのでこれ以上優しい気遣いをさせるのも気が引けて、何年もごめんなさいが言えずにいる。
遠い存在の有名人だったのがライブ会場でお話しできる距離感を得てしまったのがよくなかっただろうか。
ステージに立ったらパフォーマンスは気合入れてやってほしい。
緊張とか見せずにバキバキのカッコよさ見せてほしい。
前半なんてお金を払って何を見させられているんだと思ってしまった駆け足のリハ感。
バンドの内輪感。アレ、これバンドメンバー?自分の為のバックバンド?やっぱ私は好みじゃないんだな~。
歌詞は間違えてもいいからアレンジはキッチリキメてこい。
曲中に眼鏡をいじるな。
指先までカッコよくあれ。
やばい。純粋に客として見ていられない。
でもね、後半とってもよかった。
緊張が解けてきた?楽しそうに歌ってるのいいよ。
カッコつけなくってもいいや。
その優しい歌声がだいすきなんだ。
そう、楽しそうな君の声はいい。
私の大切ランキング音楽部門のぶっちぎり1位にいる人なので、
この先も私の心中暖かくしてもらいたい。